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代表挨拶 〜潜水から日本を支える〜

私は宮城県の東松島市の野蒜海岸で生まれ育ちました。海のそばで育ったため、幼少期を海とともに過ごしてきました。海上自衛隊に勤務し退役後は、地元石巻の潜水会社に勤務し、昭和56年に「安倍ダイビングサービス」を設立し、その2年後「朝日海洋開発」へ社名変更致しました。

設立当初から「自分を育ててくれた海への恩返しをしたい」「得意分野である潜水の分野で社会に貢献したい」という考えは今も変わっておりません。

従って、お客様の水中関連の多様なニーズにお応えすべく、積極的に新規分野においても取り組んで参りました。
これまでに取り組んできた業務内容は広範囲に及びました。一例をご紹介しますと、漁船の修理、漁場調査や漁場の整備、いけすの環境調査といった漁業関係の調査工事関係。電源開発に関係した火力発電所、原子力発電所の保守管理、ダムの保守管理などの電力関連の業務。橋梁の保守点検に関する潜水調査。海浜保守のためのブロックや砂の設置工事。港湾関係は船舶、港の保守点検、ブイの保守点検を始めとしてほとんどの仕事に携わって参りました。

近年では、河川の水質調査、河床の環境調査、古い水中遺跡の調査(神田川の水路調査)、世界遺産小笠原諸島の生物調査といった業務にも携わらせて頂いております。
こうした業務を遂行する上で、民間・行政という枠を超えて多くの専門家の方々にアドバイスを頂きながら、成長することが出来たと思っています。

こうした中で、2011年3月の東日本大震災と津波は、私にとって人生の転機となりました。
大津波により多くの友人や地域の方、親戚を失い、私自身も家と会社を失いました。幸いにも、7キロも津波に流されながらも命をつなぐことが出来ました。

もちろん津波以前にも、着衣泳「浮いて待て」の普及には力を入れておりましたが、この大震災を契機に、潜水調査工事で社会に貢献することに加え、そこで得た知見を社会に還元するのこともまた、自分の使命だと思い至りました。そこで国内での実技指導や講演を積極的に行い、求めに応じてアジアの国々に自ら赴いて実技指導や講演活動を行っているところであります。

浅学非才の身と知りつつも、このような広範な活動を行っておりますのも、幼少期の海への想いが支えになっている次第であります。
また夏のレジャーシーズンになると水辺の事故が多発してきます。警察や消防等の要請で水難現場の事故調査も行ってきましたが、その度に「一人の命も失ってはならない」という強い思いも感じてきました。

日本は昔から海に囲まれ、陸にはきれいな川が流れ、川や海とともに文化を営み、暮らしを発展させてきました。確かに大震災と津波というつらい経験を皆さまと共有してきましたが、これを乗り越えて次世代に明るい未来を提供するのが弊社の使命だと思っています。

河川、港湾、海、船舶などの水環境の発展に、これまでも、これからも従業員一同、積極的に関わっていく所存でおります。

株式会社 朝日海洋開発
代表取締役 
安倍 淳

会社概要

会社名 朝日海洋開発(ASAHI DIVING WORKS)
代表取締役社長 安倍 淳(あべ じゅん)
所在地 宮城県大崎市鹿島台広長字大館下5-5
設立 昭和58年2月
主な事業内容 海洋調査 海洋工事 河川工事 橋梁調査 水中環境調査 水中遺跡調査 など水中調査工事全般及び洋上風力関連調査事業

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